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米国株と為替の影響|円高・円安で損益がどう変わるかを初心者向けに解説

公開日:2026年6月30日 / 更新日:2026年9月26日

結論:米国株は米ドル建てなので、株価が同じでも為替が動けば円換算の損益は変わります。買った時より円安になれば円換算の評価額は増え、円高になれば減ります。株価と為替は別々に動くので、米国株の損益は「株価の変動 × 為替の変動」の掛け算だと考えてください。

米国株を始めると必ずぶつかるのが為替の問題です。「株価は上がったはずなのに、円で見たら増えていない」というのは、米国株ではごく普通に起こります。この記事では、円高・円安が損益にどう効くのかを具体的な金額でシミュレーションし、円貨決済と外貨決済の違い、為替手数料、そして為替リスクとの付き合い方までを順に解説します。

なぜ米国株は為替の影響を受けるのか

米国株はニューヨーク証券取引所やNASDAQで米ドル建てで売買されています。日本から買う場合、私たちが持っているのは円なので、どこかの段階で必ず円をドルに替える必要があります。そして売却して円に戻すときにも、もう一度ドルを円に替えます。

つまり米国株の投資は、実質的に「株を買う」と「ドルを買う」を同時に行っているのと同じです。株価が上がっても、その間にドルの価値(=ドル円レート)が下がっていれば、円に戻したときの金額は思ったほど増えません。逆に株価が横ばいでも、円安が進んでいれば円換算では増えます。

これは日本株にはない要素です。日本株は円建てなので、株価の変動だけを見ていれば損益が分かります。米国株と日本株の違いの中でも、初心者がとまどいやすいのがこの点です。

円高・円安で損益はどう変わるか(具体例)

「1ドル150円のときに、株価150ドルの銘柄を1株買った」ケースで考えます。買付時の円換算は 150ドル × 150円 = 22,500円です。1年後に売却するとして、株価と為替の組み合わせごとに結果を並べてみます。

1年後の株価1年後のレート円換算の評価額損益何が起きたか
150ドル(変わらず)165円(円安)24,750円+2,250円株価は動かず、円安だけで増えた
150ドル(変わらず)135円(円高)20,250円-2,250円株価は動かず、円高だけで減った
165ドル(+10%)150円(変わらず)24,750円+2,250円純粋に株価が上がった分
165ドル(+10%)135円(円高)22,275円-225円株価は上がったのに円では減った
135ドル(-10%)165円(円安)22,275円-225円株価の下落を円安がほぼ埋めた
165ドル(+10%)165円(円安)27,225円+4,725円株価と為替が両方プラスに働いた

4行目が、初心者が「おかしい」と感じる典型例です。株価が10%上がっているのに、円で見ると損をしています。為替が150円から135円へ10%の円高に動いたためで、株価の上昇分がちょうど打ち消されました。

ざっくりした目安として、円換算の損益率 ≒ 株価の変動率 + 為替の変動率と考えると見通しが立てやすくなります(厳密には掛け算ですが、変動が小さいうちはこの足し算で十分です)。

円高・円安という言葉の整理

数字が大きくなるのに「円安」と呼ぶため、ここでつまずく人は少なくありません。

覚え方としては「買うときは円高が味方、売るときは円安が味方」です。ただし、どちらに動くかを事前に当てることはできません。

円貨決済と外貨決済の違い

日本のネット証券で米国株を買うときは、2つの決済方法から選びます。

円貨決済外貨決済
やること円のまま注文する先にドルに替えてから注文する
両替証券会社が自動で行う自分のタイミングで行う
手間少ないひと手間かかる
向いている人初心者・取引回数が少ない人売買を繰り返す人・レートを選びたい人

外貨決済の利点は、売却代金をドルのまま置いておき、次の買付にそのまま使えることです。円に戻さなければ両替の回数が減り、そのぶん為替手数料を節約できます。一方、初心者のうちは円貨決済で十分です。まずは取引の流れに慣れることを優先しましょう。

為替手数料という見えにくいコスト

円とドルを替えるたびに為替手数料(為替スプレッド)がかかります。ネット証券では1ドルあたり0銭〜25銭程度が一般的で、証券会社やキャンペーンによって差があります。

たとえば1ドルあたり25銭の場合、100万円分(約6,600ドル)を替えると片道で約1,650円、往復で約3,300円です。金額としては大きくありませんが、売買のたびに往復で発生する点に注意が必要です。短期売買を繰り返すと、売買手数料と合わせて成績を押し下げます。これは長期投資と短期投資のどちらを選ぶかにも関わってきます。

為替リスクとどう付き合うか

為替リスクを完全になくすことはできません。できるのは「影響を平準化すること」です。

なお、配当もドルで支払われるため、受け取り時のレートによって円換算の金額が変わります。米国株の配当には米国で10%の源泉税がかかる点も合わせて覚えておきましょう。

為替はなぜ動くのか(ざっくり)

ドル円レートを動かす要因はたくさんありますが、初心者がまず押さえるとよいのは日米の金利差です。米国の金利が日本より高いと、より高い利息が付くドルを持ちたい人が増え、ドルが買われて円安に振れやすくなります。逆に米国が利下げに向かうと、金利差が縮まって円高に振れやすくなります。

金利は株価そのものにも影響します。仕組みは米国の金利・FRBと株価の関係で解説しています。このほか、貿易収支、物価、地政学リスク、投機的な資金の動きなども為替を動かします。プロでも当て続けることはできないため、予測して張るのではなく、影響を理解したうえで付き合うのが現実的です。

為替の効き方を体験してみよう

為替の影響は、文章で読むより実際に保有してみたほうが体感できます。カブテラは仮想資金100万円で米国株を売買できる無料の投資シミュレーションです。ドル建ての株価と円換算の評価額の両方を見ながら、為替が損益にどう効くのかを、お金を減らさずに確かめられます。

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よくある質問

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本記事は投資の学習を目的とした一般的な情報提供であり、特定の銘柄・商品の売買を推奨するものではありません。記事中の数値は計算例であり、実際の為替レート・手数料は金融機関や時期により異なります。投資には元本割れのリスクがあり、将来の運用成果を保証するものではありません。実際の投資判断は各証券会社の正式情報をご確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。カブテラは仮想資金による投資シミュレーションであり、実際の金融商品の売買は行いません。