RSIとは|買われすぎ・売られすぎの見方と注意点
移動平均線やローソク足の次に覚えたいのがRSIです。この記事では、RSIの仕組みと計算の考え方、70・30という目安の意味、移動平均線との違い、そして初心者が陥りやすい使い方の注意点を順に解説します。
RSIとは「値動きの勢いの偏り」を測る指標
RSIは、直近の値動きが上げと下げのどちらに偏っているかを数値にしたものです。正式名称は Relative Strength Index(相対力指数)で、「アールエスアイ」と読みます。
1970年代に米国のJ・W・ワイルダー氏が考案した指標として知られています。 多くのチャートツールに標準で入っており、カブテラのようなシミュレーションで練習するときにも目にする機会が多い指標です。
- 0〜100の範囲で動く
- 50が上げと下げの勢いが釣り合った状態
- 50より上は上げの勢いが優勢、50より下は下げの勢いが優勢
RSIの計算の考え方
RSIは「期間中の上昇幅の合計」が「上昇幅と下落幅の合計」のうち何%を占めるかで計算します。式にすると次のとおりです。
架空の例で考えてみましょう。株価100ドル前後で動く銘柄の、直近14日間の値動きが次のようだったとします。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 値上がりした日の上昇幅の合計 | 12ドル |
| 値下がりした日の下落幅の合計 | 8ドル |
| RSI | 12 ÷(12+8)× 100 = 60 |
上昇幅が全体の6割を占めているので、RSIは60です。もし14日間ずっと上がり続ければ、下落幅が0なのでRSIは100になります。
実際のツールでは、平均の取り方に工夫を加えた計算(ワイルダーの平滑化)が使われることが多く、ツールによって数値が少しずれることがあります。考え方は同じなので、まずは上の式で意味をつかめば十分です。
70以上・30以下の目安と、その読み方
一般的な目安は「70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎ」です。これは「短期間に一方向へ動きすぎている」という意味で、すぐに反転するという意味ではありません。
| RSIの水準 | 一般的な解釈 | 注意点 |
|---|---|---|
| 70以上 | 買われすぎ。上昇の勢いが強い | 強い上昇相場では長く続く |
| 50前後 | 勢いが釣り合っている | 方向感がない相場に多い |
| 30以下 | 売られすぎ。下落の勢いが強い | 強い下落相場では長く続く |
80・20を目安にする人もいます。基準を厳しくすると、サインの回数は減る代わりに見逃しも増えます。どの基準が良いかは相場によって変わり、正解はありません。
RSIと移動平均線の違い
移動平均線は「流れの方向」を見る道具で、RSIは「勢いの偏り」を見る道具です。役割が違うので、片方だけでなく組み合わせて使うと見え方が変わります。
| 比べる点 | 移動平均線 | RSI |
|---|---|---|
| 分類 | トレンド系(流れを見る) | オシレーター系(過熱感を見る) |
| 表示場所 | ローソク足に重ねる | チャートの下に別枠で表示 |
| 役立ちやすい相場 | 一方向に動き続ける相場 | 一定の範囲で上下する相場 |
| 苦手な相場 | 横ばい相場(クロスが頻発) | 強い上昇・下落相場(張り付く) |
「オシレーター」は振り子のように上下に振れる指標という意味です。得意な相場と苦手な相場がちょうど逆になっている点がポイントです。
たとえば、200日移動平均線が上向きで株価がその上にある銘柄なら、上昇の流れの中にあります。この状況でRSIが30近くまで下がったら「流れの中の一時的な下げ」と見る、という組み合わせ方があります。反対に移動平均線が下向きのときは、RSIが30を割っても下げが続く場面に注意します。
ダイバージェンス(逆行現象)とは
ダイバージェンスとは、株価とRSIが逆の方向に動く現象です。勢いの衰えを示す手がかりとして使われます。
- 株価は高値を更新、RSIは前の山より低い:上昇の勢いが弱まっている可能性
- 株価は安値を更新、RSIは前の谷より高い:下落の勢いが弱まっている可能性
架空の例では、株価が110ドルから115ドルへ高値を更新したのに、RSIは78から68へ下がっている、といった形です。値上がりは続いていても、上げ幅が小さくなっていることを表しています。
ただし、ダイバージェンスが出たあとも流れが続くことは珍しくありません。「転換の予告」ではなく「勢いの変化に気づくきっかけ」として受け止めましょう。
RSIを使うときの注意点
- 張り付きに注意:強い上昇相場では、RSIが70以上のまま株価が上がり続けることがあります。「70を超えたから売る」を繰り返すと、大きな上昇を取り逃がします。
- 単独で判断しない:決算などの材料で株価が動いたときは、RSIの水準とは関係なく動きます(→株価が動く理由)。
- 期間をむやみに変えない:期間を短くすると70・30を頻繁にまたぎ、サインがノイズだらけになります。
- 売買のルールを先に決める:RSIを見て買ったあと、どこで撤退するかも決めておきます(→損切りと利益確定)。
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よくある質問
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Q. RSIとは何ですか?
A. RSI(アールエスアイ、相対力指数)は、一定期間の値動きのうち上昇の勢いがどれだけを占めるかを0〜100で表す指標です。一般に70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎの目安とされます。期間は14日がよく使われます。
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Q. RSIが30を下回ったら買い時ですか?
A. そうとは限りません。強い下落の流れでは、RSIが30を下回ったまま株価が下がり続けることがあります。30以下は「下げの勢いが強い状態」を示しているだけで、反発の時期を示すものではありません。
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Q. RSIと移動平均線は何が違いますか?
A. 移動平均線は株価の「方向(流れ)」を見る道具で、RSIは値動きの「勢いの偏り」を見る道具です。移動平均線は流れが続く相場で役立ちやすく、RSIは一定の範囲で上下する相場で役立ちやすいという違いがあります。
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Q. RSIの期間は何日にすればいいですか?
A. 最初は多くのツールで初期設定になっている14日で十分です。期間を短くすると反応は早くなりますが、70や30を頻繁に超えるようになり、目安としての意味が薄れます。
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Q. ダイバージェンスとは何ですか?
A. 株価とRSIが逆の動きをする現象です。たとえば株価は高値を更新したのにRSIは前の山より低い場合、上昇の勢いが弱まっている可能性を示すとされます。ただし、そのまま上昇が続くこともあります。
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関連ガイド
本記事は投資の学習を目的とした一般的な情報提供であり、特定の銘柄・商品や売買手法を推奨するものではありません。RSIの数値や目安は売買のタイミングを示すものではありません。テクニカル指標は過去の値動きを加工したものであり、将来の値動きを保証するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。実際の投資判断はご自身の責任で行ってください。カブテラは仮想資金による投資シミュレーションであり、実際の金融商品の売買は行いません。