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米国企業の決算書の読み方|損益計算書の基本

公開日:2027年1月26日

結論:損益計算書(Income Statement)は、一定期間に会社がいくら売り上げ、費用を引いていくら利益が残ったかを示す決算書です。上から順に「売上高→売上総利益→営業利益→純利益」と、費用を差し引きながら利益が段階的に示されます。初心者はまず売上高・営業利益・純利益の3つと、その伸び率・利益率を見れば全体像がつかめます。数字は1期だけでなく、前年の同じ期と比べるのが基本です。

米国企業の決算書は英語で書かれているため、難しそうに感じるかもしれません。しかし損益計算書の構造は日本企業とほぼ同じで、主な項目の英語を覚えれば読めるようになります。この記事では、損益計算書の流れ、英語の項目名、利益率の計算、決算書の入手先、読むときの注意点を、架空の会社の数字を使って解説します。

損益計算書とは

損益計算書は、会社の「成績表」にあたる書類です。四半期(3か月)や1年といった期間の中で、どれだけ稼いで、どれだけ使い、最後にいくら残ったかが分かります。

決算書には主に3つの種類があり、それぞれ役割が違います。

書類英語分かること
損益計算書Income Statement一定期間の売上と利益
貸借対照表Balance Sheetある時点の資産と借金
キャッシュフロー計算書Cash Flow Statementお金の実際の出入り

株価は利益の成長と結びつきやすいため、初心者が最初に読むなら損益計算書です。決算ニュースで話題になる売上高やEPS(1株当たり利益)も、この書類から出てきます。

売上から純利益までの流れ

損益計算書は、一番上の売上高から費用を順に差し引き、一番下の純利益にたどり着く構造です。架空の会社の1年分で見てみましょう。

項目金額説明
売上高1,000億ドル商品やサービスを売った総額
売上原価-600億ドル商品を作る・仕入れるのにかかった費用
売上総利益400億ドルいわゆる粗利
営業費用-250億ドル研究開発費、販売費、管理費など
営業利益150億ドル本業で稼いだ利益
営業外の損益-10億ドル支払利息や投資の損益など
税引前利益140億ドル税金を払う前の利益
法人税等-28億ドル会社にかかる税金
純利益112億ドル最終的に残った利益

この中で特に大事なのが、本業の力を表す営業利益です。純利益は、資産の売却益など一時的な要因で大きく動くことがあります。本業が伸びているかは、営業利益で確かめるのが基本です。

損益計算書の最後には、純利益を株数で割ったEPSも載っています。

英語の項目名を覚えよう

米国企業の決算書を読むには、主な項目の英語を知っておくと便利です。同じ意味でも会社によって表記が少し違います。

日本語よく使われる英語
売上高Revenue / Net Sales
売上原価Cost of Revenue / Cost of Goods Sold
売上総利益Gross Profit
研究開発費Research & Development
販売費及び一般管理費Selling, General & Administrative
営業利益Operating Income
税引前利益Income Before Income Taxes
純利益Net Income
1株当たり利益Earnings Per Share(EPS)

決算書の金額は「in millions(百万ドル単位)」のように省略して書かれていることが多いです。表の上や注記にある単位を最初に確かめましょう。

利益率で「稼ぐ力」を比べる

利益の金額だけでは、規模の違う会社を比べにくくなります。そこで売上高に対する利益の割合、つまり利益率を計算します。

売上総利益率が高い会社は、原価に対して高い値段で売れている、つまり商品に強みがあると考えられます。営業利益率は、本業全体の効率を表します。

利益率の水準は業種によって大きく違います。ソフトウェアのように原価が小さい業種は利益率が高く、小売のように薄利で数を売る業種は低くなりがちです。比べるなら同じ業種どうしにしましょう(→米国株のセクター)。

決算書はどこで読めるか

米国の上場企業は、決算書を米国証券取引委員会(SEC)に提出し、誰でも無料で読めるよう公開しています。

初心者は、まず各社のIRサイトにある決算発表資料(プレスリリース)から読むのが手軽です。損益計算書が1ページにまとまっていることが多いからです。発表の時期や流れは決算の基本で解説しています。

読むときの注意点

損益計算書を読むときは、次の点に気をつけましょう。

決算の数字がよくても、市場の予想に届かなければ株価は下がることがあります。数字の良し悪しと株価の反応は別のものだと考えておきましょう(→株価が動く理由)。

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よくある質問

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本記事は投資の学習を目的とした一般的な情報提供であり、特定の銘柄や売買手法を推奨するものではありません。記事中の数値は説明のための架空の例です。決算書の数字は過去の業績であり、将来の業績や株価を保証するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。実際の投資判断はご自身の責任で行ってください。カブテラは仮想資金による投資シミュレーションであり、実際の金融商品の売買は行いません。